英語のテストで総合点が上がっても、実際の会話になると言葉が出てこないことがあります。反対に、点数は変わらなくても、英文を読む速さや聞き取れる内容が伸びている場合もあります。
英語学習の成果を確かめるなら、「読む・聞く・話す・書く」を分けて振り返るのが分かりやすい方法です。得意なことと迷いやすいことを整理し、次の学習内容を決めていきましょう。
まずは、旅行や仕事、週末の予定など、身近なテーマを一つ選びます。そのテーマについて英文を読み、短い音声を聞き、自分の考えを話し、最後に数文を書くという流れです。内容をそろえることで、語彙の知識ではなく、技能ごとの違いを比べやすくなります。
課題は短時間で終わる量にします。長文読解や長いスピーチを用意すると、疲れや集中力に結果が左右されるためです。読む文章は一段落、話す時間は30秒など、無理なく繰り返せる範囲から始めましょう。
| 技能 | 確認する内容 |
|---|---|
| 読む | 要点をつかみ、自分の言葉で説明できたか |
| 聞く | 登場人物や話の目的を聞き取れたか |
| 話す | 伝えたい内容を文にして話せたか |
| 書く | 伝えたい内容を数文にまとめられたか |
点数を細かく付ける必要はありません。「すぐできた」「迷いながらできた」「できなかった」の三段階なら、学習後でも手早く記録できます。できなかった数だけでなく、迷いが減った項目にも印を付けておきましょう。
同じ課題に正解しても、何も見ずに答えた場合と、字幕や辞書を使った場合では状況が異なります。結果の横に「字幕あり」「単語を一語調べた」「メモを見た」など、使った補助を書き添えます。
最初は補助があっても構いません。前回は字幕が必要だった音声を、今回は字幕なしで聞き取れたなら、力が付いてきたと判断できます。できたかどうかだけでなく、どの程度の助けがあればできたかを見るのがコツです。
自分の発話を録音するときは、一度に文法、発音、話す速さのすべてを確認しようとせず、聞く目的を分けましょう。最初は「言いたい内容を伝えられたか」、次は「どこで言葉に詰まったか」という順で聞くと、直す場所を絞れます。
発音を確認する日も、すべての音を細かく採点する必要はありません。単語のアクセントや文のリズムなど、その日の確認項目を一つ決めます。同じ録音を使えば、何度も話し直す負担もありません。
数週間後に同じ質問へ答え、前の録音と聞き比べてみましょう。話す時間が長くなったか、新しい表現を使えたか、沈黙が減ったかを確認すると、発話の変化が分かります。
作文では、添削された英文だけを残すのではなく、自分が最初に書いた文も保存します。二つを並べると、冠詞や時制など繰り返し間違えている部分と、表現の選択肢が増えた部分を分けて確認できます。
添削内容を読んだ後は、すぐに書き写して終わりにせず、いったん見本を閉じます。そのうえで同じ内容をもう一度書くと、修正点を自力で使えるか確かめられます。数日後には人物や場所を変え、同じ文の形を使ってみてください。
四技能を確認したら、次の一か月で重点的に取り組む技能を一つ選びます。単に評価が最も低いものではなく、仕事で英語のメールを書く、旅行で会話するなど、近いうちに使う予定がある技能を優先しましょう。
重点を置かなかった技能を完全に休む必要はありません。話す練習を増やす月でも、短い記事を読んだり、英語の音声を聞いたりする時間は残せます。学習時間の中で配分を変えると考えれば、四技能を無理なく続けられます。
一か月後は、最初に使った課題へもう一度取り組みます。前回と同じ補助が必要だったか、迷う時間が短くなったかを比べ、次の課題を決めましょう。結果を記録するだけで終わらせず、学習内容の見直しに使うことが大切です。
英語学習の成果を見える化するには、読む・聞く・話す・書くを分け、短い課題で変化を確かめます。字幕や辞書を使ったかどうかも残しておくと、以前より自力でできるようになったことが分かります。会話する力を実際のやり取りで確認したい場合は、英会話スクールのレッスンを練習と振り返りの機会にする方法もあります。